☆こちらは鬼灯の冷徹の私設ファンサイトという名の二次創作サイトです。(まことに申し訳ありませんが性質上18歳未満の方は御遠慮ください)★原作者・出版社等とは一切無関係です。女性向け、腐った妄想垂れ流し注意です。☆取り扱いカプ→鬼灯×白澤、白澤×鬼灯
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鬼白でエイプリルフールネタ。いちゃこらしてる2人にはここぞとばかりに遊ぶ日だったらいいな!
四月じゃなくても馬鹿な人達
四月一日。
嘘をついても怒られない日。
何日も前から嘘を準備する奴もいるし、自分だけは騙されないよう何を言われても警戒する奴もいる。
いずれにせよとても馬鹿らしくてくだらなくて愉快なハレの日だ。
僕はとっておきの嘘を思いついて朝からニヤけていた。
鬼灯がいつものように薬を取りにやってきたら、
大好き。
と言ってみよう。
大嫌い、の代わりに「大好き」。
もちろん今日はエイプリルフールなのだから嘘だ。
つまり鬼灯のことが大嫌いということである。(いつも通り!)
でも大嫌いな僕に大好きなんて言われたら、あいつはどんな顔をするだろうか。
ものすごい嫌な顔をするに決まってる。これは見モノだ。
ゲロゲロと今にも吐いてしまうかもしれない。最高だ。
なにせ僕はあいつの顔を見ると胃潰瘍で吐血しそうになることすらあるのだから。ざまあみろ!
あるいは、万が一、あいつが僕の嘘を本気にしてみても面白いかもしれない。
僕の「大好き」を真に受けて、動揺でもしたら即「やーいだまされたー!」って指さして末代まで笑ってやるのだ。
いずれにせよ、これは僕にデメリットは全くない勝ち戦だ。
さあ来い、鬼灯!
――――――
「ごめんください」
からりと戸が転がって、今日も極楽満月に鬼神がやってくる。外で草を食んでいた従業員のウサギたちが、ふわふわころころと鬼灯の後を追って店内にやってくる。鬼灯が動物全般が好きなのと同じように、動物たちも鬼神が好きなことが多かった。
ナデナデシテーとでもいうように足元にすりよる兎をだきあげ、鬼灯は店主を呼んだ。
「白澤さん、頼んでいた薬は出来てますか」
「もちろん。特急料金ちゃんと払えよ」
軽薄薬剤師やろくでなし色魔などと言ってはいるが、白澤の腕前は信頼している。文句は言わずに割増し料金をカウンターの上に置く。
「ありがとうございます、白澤さん。好きですよ」
「え」
白澤の手からぽろりと金丹が落ちる。
鬼灯は咎めもせず腰をかがめるとキラキラした金丹を拾い上げて白澤の手に戻した。
「聞こえなかったんですか?いつもありがとうございます、大好きですよ」
白澤の手の平に手を重ねて、白澤の目を覗き込んでもう一度言った。
「大好きです」
最初こそ呆気にとられていた白澤も、すぐに落ち着きを取り戻して力強く頷いた。
「僕も……大好き」
「嬉しいです。白澤さん」
――――
まさか鬼灯も同じ嘘で来るとは。しかも先手を取られた。
しかしここで言い負かされるのは神獣の沽券にかかわるというもの。
白澤は当初の予定通りに嫌がらせを続行することに決めた。
こうなれば根比べだ。
「その無駄に良い声も!壊滅的に狂暴なところも、無愛想なところもも全部全部大好き!」
「私こそ、あなたのその尻軽で好色なところも軽薄なところも大好きです」
「大好き!鬼灯大好き!」
「私も大好きです、白澤さん」
「たべちゃいたいくらい好き!!!」
「殺して地獄に堕としたいほど好きです」
頭が変になりそうだ。「大好き」のゲシュタルト崩壊だ。
白澤はぐるぐると目が回ってきた。
世界が回っている。思いっきり酔ってうんと気持ち良くなった時みたいに、
頭の中に極彩色の曼荼羅が見える。
「鬼灯、大好き!すごい好き!」
何が何だかわからない。
世界がもうぐちゃぐちゃだ。
嘘だとわかっているのに、
「大好き」
「大好き」
「大好き」
「大好き」
嘘の合間にキス一回。
嘘を重ねて唇重ねて手を重ねて。
嘘でも鬼灯に大好きなんて言い続けてたら、嘘でも大好きなんて言われ続けたら、
「……鬼灯なんて、大っ嫌い」
「……私もあなたなんて大嫌いです」
つい「いつもの」言葉を言ってしまう。
だって今日は嘘をついてもいい日なのだから。
かくして恋の病と四月馬鹿につける薬は桃源郷にもないのだった。
――
好き好き大好き超愛してる!的な
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嘘をついても怒られない日。
何日も前から嘘を準備する奴もいるし、自分だけは騙されないよう何を言われても警戒する奴もいる。
いずれにせよとても馬鹿らしくてくだらなくて愉快なハレの日だ。
僕はとっておきの嘘を思いついて朝からニヤけていた。
鬼灯がいつものように薬を取りにやってきたら、
大好き。
と言ってみよう。
大嫌い、の代わりに「大好き」。
もちろん今日はエイプリルフールなのだから嘘だ。
つまり鬼灯のことが大嫌いということである。(いつも通り!)
でも大嫌いな僕に大好きなんて言われたら、あいつはどんな顔をするだろうか。
ものすごい嫌な顔をするに決まってる。これは見モノだ。
ゲロゲロと今にも吐いてしまうかもしれない。最高だ。
なにせ僕はあいつの顔を見ると胃潰瘍で吐血しそうになることすらあるのだから。ざまあみろ!
あるいは、万が一、あいつが僕の嘘を本気にしてみても面白いかもしれない。
僕の「大好き」を真に受けて、動揺でもしたら即「やーいだまされたー!」って指さして末代まで笑ってやるのだ。
いずれにせよ、これは僕にデメリットは全くない勝ち戦だ。
さあ来い、鬼灯!
――――――
「ごめんください」
からりと戸が転がって、今日も極楽満月に鬼神がやってくる。外で草を食んでいた従業員のウサギたちが、ふわふわころころと鬼灯の後を追って店内にやってくる。鬼灯が動物全般が好きなのと同じように、動物たちも鬼神が好きなことが多かった。
ナデナデシテーとでもいうように足元にすりよる兎をだきあげ、鬼灯は店主を呼んだ。
「白澤さん、頼んでいた薬は出来てますか」
「もちろん。特急料金ちゃんと払えよ」
軽薄薬剤師やろくでなし色魔などと言ってはいるが、白澤の腕前は信頼している。文句は言わずに割増し料金をカウンターの上に置く。
「ありがとうございます、白澤さん。好きですよ」
「え」
白澤の手からぽろりと金丹が落ちる。
鬼灯は咎めもせず腰をかがめるとキラキラした金丹を拾い上げて白澤の手に戻した。
「聞こえなかったんですか?いつもありがとうございます、大好きですよ」
白澤の手の平に手を重ねて、白澤の目を覗き込んでもう一度言った。
「大好きです」
最初こそ呆気にとられていた白澤も、すぐに落ち着きを取り戻して力強く頷いた。
「僕も……大好き」
「嬉しいです。白澤さん」
――――
まさか鬼灯も同じ嘘で来るとは。しかも先手を取られた。
しかしここで言い負かされるのは神獣の沽券にかかわるというもの。
白澤は当初の予定通りに嫌がらせを続行することに決めた。
こうなれば根比べだ。
「その無駄に良い声も!壊滅的に狂暴なところも、無愛想なところもも全部全部大好き!」
「私こそ、あなたのその尻軽で好色なところも軽薄なところも大好きです」
「大好き!鬼灯大好き!」
「私も大好きです、白澤さん」
「たべちゃいたいくらい好き!!!」
「殺して地獄に堕としたいほど好きです」
頭が変になりそうだ。「大好き」のゲシュタルト崩壊だ。
白澤はぐるぐると目が回ってきた。
世界が回っている。思いっきり酔ってうんと気持ち良くなった時みたいに、
頭の中に極彩色の曼荼羅が見える。
「鬼灯、大好き!すごい好き!」
何が何だかわからない。
世界がもうぐちゃぐちゃだ。
嘘だとわかっているのに、
「大好き」
「大好き」
「大好き」
「大好き」
嘘の合間にキス一回。
嘘を重ねて唇重ねて手を重ねて。
嘘でも鬼灯に大好きなんて言い続けてたら、嘘でも大好きなんて言われ続けたら、
「……鬼灯なんて、大っ嫌い」
「……私もあなたなんて大嫌いです」
つい「いつもの」言葉を言ってしまう。
だって今日は嘘をついてもいい日なのだから。
かくして恋の病と四月馬鹿につける薬は桃源郷にもないのだった。
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